ASUS P/I-P55T2P4 & AMD K6/266



はじめに

K6/266 ( 66 x 4.0 = 266MHz, core: 2.2V )を get した。 ところが、私の ASUS P/I-P55T2P4 (以下T2P4) Rev3.0 では CPUコア電圧は 2.5 / 2.7 / 2.8 / 2.9V の設定しか無いし、 クロック倍率も x3.5 までである。 しかし、どちらも改造等をしなくても ちょっとした裏技でクリアできる。 ここではその方法についてまとめてみよう。


今回使用した物

K6/266

なお、このマシンの詳しい仕様は こちらのlunchの部分を参照の事。


コア電圧の設定

2.5V 2.7V 2.8V 2.9V 電圧
1 1 1 1 2.05V
1 1 1 0 2.12V
1 1 0 1 2.14V
1 0 1 1 2.19V
1 1 0 0 2.25V
0 1 1 1 2.32V
1 0 1 0 2.32V
1 0 0 1 2.35V
0 1 1 0 2.49V
0 1 0 1 2.52V
1 0 0 0 2.54V
0 0 1 1 2.61V
0 1 0 0 2.74V
0 0 1 0 2.86V
0 0 0 1 2.91V
0 0 0 0 3.32V

T2P4 Rev3.0 では P55C / K6 / K6-2 / 6x86L / 6x86MX / MII といった Dual Voltage CPU にも一応対応しているが、 CPUコア電圧は 2.5 / 2.7 / 2.8 / 2.9V の設定しか無い。
ところが、通常は電圧設定ジャンパピンにジャンパブロック1つを挿して 電圧設定するところを複数のジャンパブロックを挿してやることで さまざまな電圧を作る事ができるのだ。

雑誌の記事(DOS/V magzine 98.6.15号)や Niftyserve の FASUS, FAMD, FPCPARTS の情報によれば、2.5V, 2.7V の2本挿しで 2.2V になるそうである。
そこで 2.5V, 2.7Vの両方にジャンパブロックを挿して、念のためにCPUソケットへ 来ているコア電圧をデジタルテスターで測ってみた。 するとなぜか2.25Vある。 マザーボードの個体差か? それともデジタルテスターの精度の問題?
まあ2.25Vなら動作範囲内だろうけど、できれば定格電圧になるべく近づけたい。 結局 2.5V, 2.8V, 2.9Vの3箇所をshortにする事で実測2.19Vとなったので、 これを使う事にした。

JP20 の 4箇所のピンにジャンパを挿す全ての組合せで電圧を測ってみたところ 右の表のようになった。1 が short, 0 が open である。 この M/B は少々電圧が高いようである。 計測時には M/B にしか電源をつないでいないので、 普通に使う時は電圧が降下してちょうど良くなるのかもしれない。
なお、測定方法は CPUソケット の VCC2DET と Vss をショートさせ (これで Dual Voltage CPU であると M/B に知らせてやる)、 Vcc2-Vss 間の電圧を測った。 ピン配置はAMDのサイトにある K6データシートで調べた。


I/O電圧の設定

T2P4 では Single Voltage CPU の場合は JP17 で STD(3.3V-3.465V) / VRE(3.4V-3.6V) の切り替えができる。 この設定は Dual Voltage の場合に もしかしたら I/O電圧として 出てくるのかどうか気になったのでこれも調べてみた。 測定はコア電圧と同様にして Vcc3-Vss 間を測る。
結果は I/O 電圧は STD/VRE どちらでも 3.31Vだった。 オーバークロックで動かす際は I/O 電圧をあげてやると 安定する事があるそうなので、ちょっと残念である。 /* 最初っからオーバークロックを試す事を考えている私...(^^; */


クロック倍率の設定

JP12 JP11 通常の場合 BF2-Vss short
1-2 1-2 x1.5(x3.5) x5.5
1-2 2-3 x2.0 x4.0
2-3 2-3 x2.5 x4.5
2-3 1-2 x3.0 x5.0

T2P4 では CPU のコアクロックと外部クロックとの比を x3.5 までしか ジャンパでは設定できない。 これを x4.0 以上にするのは簡単で、CPU の BF2 と Vss を short させてやる事で x4.0 〜 x5.5 を使えるようになる (これは T2P4 に限らず、どんな M/B でも一緒のはず)。

具体的にはCPUソケット裏にジャンパ線をハンダ付けしてスイッチで 切り替えられるようにしてやればいいわけだが、 面倒なので細いリード線をU字型に曲げてCPUソケットの BF2-Vssに挿してやる事にする。 x4.0より下に切り替える事は無いだろうからこれで充分。


結果

以上の事をやるだけで T2P4 で K6/266 を使う事ができた。 今まで使っていた Cyrix 6x86-GP166+ (実クロック 133MHz)と比べて格段に速い (実はベンチマークとかはほとんど取っていないのだけど)。
現在は 75 x 4.0 = 300MHzで動作させている。 メモリアクセスタイミングは今まではマニュアルで最速にしていたのを 念のため 60ns の設定に落とした。
CPUファンは定番の山洋 SANACE MC fan の CPU接触面を研磨処理した物 +シリコングリスを使っているが、これで充分なようである。

75 x 4.0 以外の組合せでのオーバークロックは後程試してみる予定である。 83 x 4.0 = 333MHz が動いてくれると嬉しいな。 乞う御期待(って本当に誰か期待してくれているのだろうか?? ;^^)。


(追記)新コアの K6-2を載せてみる

今更ではあるが以前話題になった新コアの K6-2/300AFR 9852 の話。 CPU 左下の方に 26351 と書かれているアレである。 EPoX EP-51MVP3E-Mでは core 2.3V をかければ 100x4=400MHz で安定して動いてくれた個体だ。 T2P4 では果たしてどこまで動くだろうか?

試してみたところ、75x5=375MHz では 2.2V のままでも安定して動くのだが、 75x5.5=412MHz では 2.4V まで電圧を上げても不安定という残念な結果に終わった。 当たりの CPU ではなかったようである。

なお、BIOSは 2.07β2に update しておいた。 このバージョンからは K6-2 の新コアに対応しているそうである。 これ以前のものだとスピードが遅くなるらしいので新コアを使う方は注意。 (新コア非対応BIOSでも別にソフトを入れれば大丈夫)


関連リンク


更新履歴

1998.08.02 ページ公開
1998.12.21 一部修正、リンク追加
1999.05.19 一部加筆、リンク追加
1999.05.31 リンク追加



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